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【感想】漫画「魔法騎士レイアース」

魔法騎士レイアース 新装版全3巻 完結セット 魔法騎士レイアース2 新装版全3巻 完結セット

読み返そうと思ったきっかけは忘れたのですが、とにかくもう一度読みたいと思って購入。

※大どんでん返しもある作品ですので、以下の感想は既読の方のみにおすすめいたします。

絵の美しさは言わずもがな。カラーの鮮やかさ、モノクロの力強さ、その華麗な絵柄が好きです。絵を眺めてるだけで楽しくて、何度もページをいったりきたりしています。

連載当時、掲載誌を読んでいたわけですが、第一部のラストは衝撃的でした。二部構成になるとも知らずに読んでいたのでそりゃあもう本当に…。これで完結なの!?みたいな。すぐに第二部が始まって安堵した次第です。
第一部の分かりやすく熱い展開も好きですが、第二部のシリアスな展開も好きです。最後がハッピーエンドで良かったです。

設定の大きさに対して、全6巻と短くまとまっていて、改めて読むとどんどん話が進んでいくなあと感心してしまいます。
もっといろいろ寄り道したり、エピソードを増やせる設定だと思います。特に第二部は他国も出てきて登場人物がぐっと増えたり、一部で登場したキャラの出番が少なめだったりするので、もう少し尺があっても良かったかも?と思ったりします。
ただ、人気作品がぐだぐだと引き延ばされてしまうのは好きではないので、これはこれでいいんだとも思っています。

疑問とか。『柱』が世界を支えるという独特のシステムを持つセフィーロは王制を持たないわけですが、しかし、ではなぜフェリオは「王子」扱いなのか…。『柱』であるエメロードに敬称として「姫」をつけるのはさておき、「柱の弟」が「王子」なのはちょっとした違和感を覚えます。『柱』の親族は王族扱いなのかしら。
(もともと「姫」だったエメロードが『柱』になったのか?とも考えましたが、王制がないからやっぱりそれは違うな、と)

気になるといえば、召喚システムは魔法騎士が勝つこと前提のものだと思うんですが、それでも魔法騎士が負けちゃった場合、やっぱりセフィーロは滅びちゃうんですかね……。
あとは『柱』の存命中に『柱』よりも意志が強い者が現れたらどうなるんだろう…とか。自分でいろいろと考えてみる余地もあって楽しいです。

好きなキャラはクレフです。以下、長いぞ。
10歳前後の外見ではありますが、745歳で、導師という立場や性格から、ずいぶんキリッとしているので、見たまま子供という印象は持てません。とにかく美人で眼福です。
真っ白い法衣を纏って神聖な雰囲気があったり、でも持ってる精獣が何も考えてなさそうな飛び魚だったり、カッコいいんだか可愛いんだかよく分からんです。好きです。
第一部では崖から跳び下りて登場したり、杖で海を殴ったり、なかなかアグレッシブな人でしたが、第二部のクレフがそんなことをやってる姿は簡単には想像できません。平和になってシリアス脱出したら、またジタバタ暴れたりするんだろうか…。いや、あれは事情を知らない海達が真面目に話を聞かないから怒ってたわけで。クレフが最高位の導師だと知ってるセフィーロの人たちが相手だと、怒るようなこともあまり起こらないのかも。
最高位の導師ということで、すごい実力者で、きっとチートキャラなんだろうな…と思わせる雰囲気も好きです。でもそんなキャラはたいてい前線には立ってくれない…知ってます(アニメ版では身を削ってセフィーロを守っていたようで、それもまたいいですね。城全体を守るくらいなら、いっそ敵艦を撃ち落とした方が効率いいのでは…とか思ってすみません)。
第二部はクレフの出番も多めで嬉しかったです。セフィーロを守りたいという願いと、悲劇を繰り返したくないという憂いを抱え込んで、心を痛める様が儚げでたまらんです。
プレセアみたいなしっかりしてそうな女性や、海みたいな強気な女の子に慕われてるところもなんだか好きです。強いからこそ無理してしまうタイプであろうクレフの危うさを支えられるのは、そういう人なのかな、と。恋愛要素抜きに考えてもいいなあと思います。好きなエピソードは第二部のクレフと海の会話。

ところで、なぜクレフは小さいままなのか。強い意志があれば急成長できることはアスコットが示してくれますが、そうでなければ普通に成長していくのだろうと考えているのですが…。成長したくなかったのか、成長してはいけないのか、成長できなくなるようなことでもあったのか。
彼は前の代替わりも経験しているので(エメロード姫を生誕から見守ってきたという話があるので)、そのあたりにきっかけがあったりなかったりするのかなあと思いを馳せたりします。
そういうミステリアスな部分もいいですね。

さて、妄想も混じってきたのでこの辺にして。

『心』の力がテーマというのもあって、登場人物たちの凛とした眼差しが印象的な作品でした。
久しぶりに読み返して、とても楽しめました。面白かったです。

関連リンク

【感想】漫画「信長協奏曲」

信長協奏曲 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス) 信長協奏曲 5 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

最近だだハマりしてるわけですが。
2011年8月現在、5巻まで刊行されています。

簡単にいうと、歴史が苦手な高校生サブローが戦国時代にタイムスリップしてしまい、顔がそっくりな織田信長と入れ換わる話です。
サブローは「信長は天下を取った人物」と誤解しており、「歴史を変えちゃまずいよな」と考え、信長として天下統一の道のりを突き進んでいきます。
※サブローが入れ換わっていることは信長本人とそのお伴しか知りません。

サブローはゆる軽い性格ながら、決断力は優れており、突飛な発想で周囲を混乱・困惑させながらも、功績を上げていきます。しだいに「ちょっと変わってるけど気さくでいいお殿様」として受け入れられ、忠誠篤い臣下を得、領民にも親しまれます。

タイトルの「協奏曲」に関しては、3巻ラストで驚愕の登場人物とともに明らかになります。
#この設定すげーびっくりした…。

  • サブローの飄々とした感じがいい
  • 無表情になることが多く、どう感じているのか分かりづらいところもいい
  • だから稀に見せる哀愁がたまらない
  • 2巻ラストの桶狭間の戦いに向けて出陣するシーンがカッコ良過ぎる
  • 前田利家はじめ臣下のサブロー好きっぷりが可愛い
  • 信長本人がサブローのことを愛おしそうな目で見るので、兄弟のようにも見えてなんだか和む
  • 竹中半兵衛の頼りになりそうなオーラが半端ない
  • 秀吉の腹黒さと顔を見てると織田軍から追い出したくなる
  • サブローと帰蝶が仲良し夫婦でなによりである。末長くばくはつしろ
  • 6巻はまだですか…(2012年初頭発売予定)

ストーリー展開に意外性はありますが、とんとん拍子で調子よく進んでいくのが苦手な方にはおすすめしづらいかも。

絵柄も好き嫌いが分かれるところだと思いますが、絵柄で食わず嫌いするのはもったいない、と…なぜなら私も初めはそれでスルーしていたので…読んでみると話が面白いし、話数を重ねた2巻あたりからサブローもカッコ良い顔を見せるようになります。

興味をお持ちでしたら、とりあえず2巻の桶狭間の戦いまで読んでみてはどうでしょうか、って感じでしょうか。

関連リンク

【感想】漫画「ヘタッピマンガ研究所R」

ヘタッピマンガ研究所R (ジャンプコミックス)

読んでみました。面白かったです。
# Amazonでは在庫切れになってるようですが、近所の本屋にはふつうにありました。

パースなどの作画面は、よくある講座本みたいになるのは仕方ないというか、そういうものだと思います。ただ、「こうやってました」「こう描いてます」という作者さん(描き手の村田先生だけでなくゲストの方も)の話がけっこう出てくるので、そういうところが楽しめました。
個人的には松井先生の「構図にこだわるのなんて キャラに心血を注ぎきってからでイイのですよ…………!」が印象的でした。(※松井先生の作品は構図にもこだわっていると村田先生の補足がついております)

あと、村田先生の「若い子がべらぼうに上手い、10代でそんな(上手い)絵描いちゃダメー!」(意訳)という話には共感せずにはいられなかったw
いやほんと、絵が上手いだけじゃなくて話が上手い人も多いですよね…ネットによって、表現する場がどーんと増えたからでしょうか。見る側としても数が増えたので良作とめぐり合う機会も増えたというか。

話作りは冨樫先生のところなど面白かったです。こういう話は参考にするというよりも、この作者さんはこんなこだわりを持って作品を作ってるんだなあという興味を満足させてくれる部分が大きいですね。

本の締めとして村田先生が 人それぞれ・自分なり を強調するのも頷けます。
経験談や練習談はあくまでその人にはそれが向いていたという話なので、自分にもあてはまるわけではないですし、ね。

漫画を描くうえでの参考になるだけではなく、読み物として楽しめる本だと思いました。