【考察】魔術士オーフェンはぐれ旅:スウェーデンボリー考察と整理

以下の考察には「魔術学校攻防」までのネタバレ、考察を含みます。
文中に出てくる「ボリーさん」は「スウェーデンボリー」のことです。あ、愛称…。

ボリーさんの魔術泥棒の仕組み

魔術を使うにあたって「魔術構成を編む」「魔力を注ぎ込む」「魔術の影響範囲を決める(媒体の使用)」みたいな要素があって、ボリーさんは魔力を持っていない(オーフェンに奪われた)だけで、魔術構成を編むことはできるので、他人の魔術の構成を編み直す(書き換える)ことで魔術を使用している。
マヨいわく、理論上は他人の魔術構成に干渉することは可能だが、それを実際にやってのけるのは常識を凌駕した熟達。

相手の構成を理解しなければ書き換えることもできないので、構成を暗号化すれば奪われないですむ。が、オーフェンほどの魔術士が複雑な構成や誤魔化した構成を使っても、ボリーさんが本気を出すと看破されてしまう。そういうレベルのお人。

また、ケース別に見ると

  • マヨールの魔術を奪ったとき→呪文なし
  • 天人もどきの魔術を奪ったとき→呪文あり(オーフェンには理解できない言語)
  • オーフェンの魔術を奪ったとき→呪文なし

って感じなので、ボリーさんはたぶん音声魔術士なのだろう…。あくまで音声が媒体で、天人の魔術を奪った時はそれがなかったので自分で唱えたのかな、と。

オーフェンが魔術文字を奪ったのはボリーさんのように構成の書き換えを行ったのではなく、魔王術を使って魔術文字を自分の手元に転移させた感じだろう。
(ところで、この戦い、オーフェンはこの魔術文字の効果を理解していたと思われるわけで。魔術文字の解析が行われているとはいえ、魔王オーフェンの頭の中はどんなことになってるんだろう……)

ボリーさんが魔王術を使えない理由

とりあえず、魔力がないので魔術を媒体にした魔王術は使えない。

  • 魔王術泥棒はできるのか→できない。
  • 偽典構成だから泥棒できないのか→『魔王に対して使える術は、構成を暗号化した特殊術か……魔王には使えない魔王術だけだ。』という記述から、構成の差異が理由ではないように感じられる。暗号化と並べて書くのだから『偽典構成を使用する魔王術だけだ』のように構成を主として書いてよさそうなものだし。はっきりと『魔王には使えない』とあるので、魔王もといアイルマンカーたる理由があるような気がする。

そもそも、魔力があった時代にも魔王術を使ってないようなので(自分で他の神人種族を封じてしまえばいいのにやってない※)、魔力の有無や偽典構成にかかわらず使えないんじゃないかな。たぶん。
※スクルドが相手の場合は魔王術が使えても対抗できないのだろうけど。

ボリーさんが人間種族に魔王術を使わせる理由の4つめ

女神に負けることを恐れているボリーさんは、なんで人間種族には魔王術を教えたの?ボリーさんが人間に負ける可能性だって出てくるのに。
とりあえず3つの理由は

  • ほかに女神を倒す方法がない。人間種族に女神を倒してほしい(戦う手段として教えた)
  • 巨人化の問題も深刻だから、自分たちで処理して欲しい
  • 人間種族の能力は不安定で、能力を得るのも早いが失うのも早い(自分を凌駕するより先に力を失うだろう)

4つめは
オーフェンが自身を凌駕し、新たなアイルマンカーになることを望んでいる。
ただし、ウォーカーになって世界離脱して欲しいではないと思われる。ボリーさんにはこの世界から解放されたいという願望があるが、“現世界”の創造主である以上、それは叶わない。だから、オーフェンが自分になり代わることを望んでいる。
「なり代わる」ということは、“現世界”の新たな創造主となること、つまりボリーさんが作った世界をオーフェンが書き換えることであると推測できる。書き換えてしまえば“現世界”は消えるだろうから、ボリーさんが望むオーフェンの神化は“現世界”の破滅を意味する可能性がある。

  • 魔剣「天世界の門(オーロラサークル)」の別名
  • 世界を書き換える行為の比喩=魔王術の比喩
  • 過去との決別の比喩
  • 人と人の縁を切るモノの比喩